2009年2月28日土曜日

Una parte de atrás se ríe

ちょっと信じてもらえないかもしれませんが、上の写真は若かりし日のパブロ・エスコバンとジョージ・ユングが敵対勢力の指導者を排除する為に狙撃の機会を伺い物陰に身を潜めているのではなく、3月1日にテキサスはコーパス・クリスティでWECに参戦する予定の大沢ケンジとそのセコンドです。
地元の人間は全く興味を示さないペリカンにすっかり釘付けになってしまい、この三十路の大人達に自分の後姿(※写真提供・マサさん)に気を配る余裕はもはやびた一文ありません。
ここ数日の麻薬王(http://www.kenji-osawa.com/)、そして本ブログの更新頻度から、コイツら本当に試合しに行ってるのか!?といささか疑問に思われる方々もいらっしゃるかも知れません。
ご安心ください。
見る人が見れば、彼の試合プランは一目瞭然。
…。

単に恐ろしくご機嫌なだけかも知れません…。

2009年2月27日金曜日

¿Pablo Emilio Escobar Gaviria de años más tempranos?


ちょっと信じてもらえないかもしれませんが、上の写真は若かりし日の麻薬王・パブロ・エスコバンではなくて、3月1日にテキサスはコーパス・クリスティで行われるWECに参戦予定の大沢ケンジです。
白い大きなベッドの中で不敵な笑みを浮かべながら大きなサングラスと無精ヒゲ。どう見ても中南米の麻薬王か何かにしか見えませんが…。
現地でのメディカル・チェックで眼底検査の為、散瞳と呼ばれる瞳孔を開く点眼をするのですが、それをすると数時間の間まぶしくて目を開いているのもつらくなってしまう為、サングラスを着用しているところです。用意周到ですね、麻薬王。(※1)

試合前はリラックスすることにより集中力を高めるタイプの大沢ケンジ、地元のボクシングジムにやってきました。

スタンドでのボクシングテクニック、折れない心とさまざまな点で評価の高い大沢ケンジですが、僕が個人的にもっとも評価しているところはその睫の長さと彼の人生経験の奥行きを思わせる、目じりに走る深い皺です。
WECはこれまでニューメキシコ州のアルバカーキーなどを中心に活動してきたプロモーションで、ヒスパニック系、ブラジル系の選手の起用の率が大変高いプロモーションなのですが、そこにずらっと並べられたファイト・カードを一瞥しても、一見どこに日本人の試合が組まれているのかわからないほど、大沢ケンジは見事に溶け込んでいます。
へたすると他のどのメキシコ人選手よりも(外見が)メキシコ人らしく、どのブラジル人選手よりも(外見が)ブラジル人らしい生粋の日本男児。それが大沢ケンジです。
大沢ケンジの後ろで、当たり前のように当たり前ではない方向に開く冷蔵庫。
そんな亜空間にすら大沢ケンジは溶け込んでいます。
デイヴィッド・バルタザール会長と記念写真を撮る大沢ケンジ。
どうみても昔の会長に挨拶に来たメキシコ人ボクサーと、教え子の出世をよろこぶ会長、そんな風にしか見えません。
大沢ケンジ、3月1日にはATTの強敵ハファエル・ヒベロと対戦です。
大沢ケンジの激闘、楽しみですね。
※1以前、UFCのセコンドに帯同したときにコブラ会の三島ド根性の介選手と一緒にメディカルを受ける機会があったのですが、散瞳をしてアイ・チェックを終えた三島選手、アテンドの車に戻ってくるとかなり神妙な面持ちで、三島選手のマネージャーのシュウ・ヒラタ氏に「シュウさん、あのドクターやばいです。相手から何か貰ってるかもしれません。目がぼやけて全然見えなくなってるんです!」と…。
モノノフだな、この人の頭の中は、とちょっと感動しました。